頭で考える前に「やってみた」人が、うまくいく(サチン・チョードリー)2016
・ジュガールとは「インドに伝わる生き方の智慧」のようなもの
・人には「変わるのが怖い」という気持ちがあります。なぜなら、変化には必ず危険が伴いますから、いつまでも安全な場所にいたいですよね。
しかし、いつまでも決まった枠の中にいたら成長はありませんし、当然のことながら、人生も何の変哲もないつまらないものになってしまうのです。
・ジュガールでは、「自分を枠にはめる」ことを良しとしません。むしろ、「自分の枠を超えた発想で物事を考え、行動する」ことを求めます。
つまりジュガール思考で考える人は、いつも「自分の枠を超えた発想ができているか」「自分の枠を超えた行動ができているか」を意識しているのです
・その意識づけをわたしは「アウト・オブ・ザ・ボックス」と呼んでいて、自分をはめ込む枠というのは、本当に小さな箱のようなものです。
そこから飛び出して外の世界を見てみれば、本当に自分がちっぽけな存在だったと気づくはずです。
あなたが枠にハマった考え方をしていた場合と、常に枠を超えた考え方をしていた場合、その成長度の違いはなんとなくわかりますよね。
・「枠にはまらない発想」をするには、「子供のように素直な気持ちで考えること」。ドラえもんのひみつ道具のように「あんなこといいな」「できたらいいな」と考える
・プライドを捨てることこそ、やわらか頭への近道
・サムスンやアップルに代表される海外製品はシンブルさやデザイン性を重視したマインド重視、日本製品はテレビのリモコンなどを例に、多機能重視。「これを持ち続けたい」「使っていて楽しい」と言った気分にさせるマインド面のブランディングが足りない
・ボタンだらけの機能満載のリモコンをつくるよりも、もっとシンプルに考えて、人々がどういう補助線(シンブルに考えて、目の前の問題を解くキーを見つけていく作業)を求めているのかを突きつめていくほうがいい
・日本人は何に対しても簡単にあきらめてしまう傾向にあり、その原因はプライドの高さと自分を枠にはめすぎていることと、「恥」の心です。
・「恥」の心が、人生のチャンスを消去する。今、重要なのは、アピールした者が勝つ時代になっていることです。いつまでも「恥ずかしい」という気持ちを抱えていたままでは、せっかく巡ってきたチャンスをふいにしてしまうかもしれません。
・ジュガールは、恥などで自分を抑えつけることを認めず、どんどん自分を前面に押し出してアピールすることを求めます。無用な気遣いや遠慮によって、自分の行動をためらう必要はありません。自分を抑えつけるすべてのものから解放され、あなたの思いどおりの人生が歩めるようにチャレンジし続けるべきなのです。
・ジュガリー(ジュガールを実践する人)は相手がVIP級の人物であっても、連絡をする時にメールではなく、「まずは電話する」ほうを選ぶ。相手がどんな人物であろうと悠長なことはしない
・やるからないかを迷うのではなく、とりあえずやってみることを選ぶことです
■自分を抑えないようにする2つの注意点
・1つ目は、「言い訳をしているうちは前進できない」。「断られたらどうしよう」「自分が否定されたらどうしよう」と不安にかられたり、「相手の迷惑になる」などの口実を作りだす。そうやって言い訳をして不安を先延ばしにしていては、何も起こりません。現実は一向に変わりません。言い訳せずに、一番手っ取り早い方法を選びましょう。
・2つ目は、「前に出ることは、嫌われる行為ではない」。
■ジュガール・エッセンス
・「恥ずかしい」という気持ちはチャンスをふいにする原因に。
・やるからないかを迷うのではなく、とりあえずやってみる。
・自分がやらないための口実はつくらない。
・ジュガールを意識していると、それまでは「できない」と思っていた高いハードルも軽々超えられるようになってきます
・ビジネスでも人間関係でもそれまで「できない」と思っていたことができるようになると、自信がついてきます。そして、成功体験を重ねていくうちに、どんどん自信が満ちあふれるようになってくる。
どんな高いハードルを目の前にしたときでも、「自分ならできる」と思えるようになります。
「自分ならできる」という感覚を持っていると、本当にどんなことでもできるようになってくる。
この感覚があるとないとでは、チャレンジに対する成功率も全然違ってきます。
・「自分ならできる」という感覚である「セルフ・エフィカシー(自己効力感)」
を育てるには成功体験を続けるしかない。
どれだけ頭で念じても大きくなることは無い。
どんな小さなことでもいいから成功体験を重ねてください。
もしあなたが失敗をしてしまったとしても、落ち込まないでください。失敗は成功の過程で必ず起こることですから。
すぐに立ち上がって、次のチャレンジをしましょう。そして再び成功体験を重ねていくのです。
・「失敗したところでやめてしまうから、失敗になる。成功するところまで続ければ、それは成功になる」
失敗を恐れてはいけません。それは成功への過程で必ず起こることなのですから。
■「不安」を解消する3ステップ
・WHAT 何をしたいか
・WHY なぜできないのか
・HOW どうやったらできるのか
・「失敗するリスク」より「やらないリスク」を回避する
・人は、やりたいことがあるにもかかわらず「失敗するかもしれない」「ダサいと思われるかもしれない」「恥をかくかもしれない」という不安を感じると、いつの間にか「やらなくていい理由」や「やらない言い訳」を作りだしてしまいます。自ら不安の種を植えて、その場に踏みとどまってしまうのです。
これは、本当にもったいないことです。
行動しなければ、失敗するリスクがなくていいかもしれませんが、行動しないということは、たった一度の人生をつまらないものにしてしまうリスクがあるとも考えられます。
・多くの人が夢や希望を持ちながら、それらを実現することができずにいますが、ほとんどの場合そういう人たちは、夢や希望を妄想しているだけで「具体的にどうやるか」までは考えていません。
ところが、「具体的にどうやるか」までを頭の中で明確化することができれば、物事は自然に動き出し、たいていのことは実現できるようになるのです。
・お金持ちになるための情報が欲しければ、お金持ちに直接道を尋ねて、情報をえることが最も望ましい。
・とにかく、「質の高い情報」「有益な情報」を得たい場合、一番いい方法は「人から聞く」
・日本人は受け身の態度によって自分を守ろうとする。外国人は攻めの態度によって自分を守ろうとする。
・ゴールに到達したければ、毎回毎回のミーティングやデートの後、できるだけ次に会う約束をするようにしましょう。次に会う約束はできるだけ気持ちが盛り上がっているタイミングでしてしまうのが望ましいのです。
・「明日のプレゼンの用意があるのでそろそろ失礼します」など、その相手に応じた「いい言い訳」を考えて、場の空気を壊さずに「そろそろ帰りたい」と伝える
・日本人はもっと厚かましくなったほうがいい
・即電話、即ビジネスのスピード力をつける。ジュガールビジネスは思い立ったら即行動が基本です。私に言わせれば躊躇しているのは時間の無駄でしかありません。みすみすチャンスを逃してしまっているようなものです。そのためには「○○しなければならない」ではなく「○○したい」という姿勢に変えてみてください。
・ある印僑の大富豪曰く、「ビジネスで大成功するのは、世界のわずか数パーセントだが、そもそも90パーセントの人間はトライしようとすらしない。成功しようと努力しているのは10パーセントくらいのものだ」
これを聞いて嘘だと思いますか?あなたのまわりを見渡してみてください。
・チャレンジすることの重要性が、お分かりいただけると思います。まずは、何でもいいので、行動に移してみてください。
・何もしないでいる90パーセントにならないように、まずは行動する10パーセントになってください。
・行動ができるようになったら、次は戦略を立てられるようにしましょう。
・「能力」より「スピード」を重視する
・日本のビジネスはスローすぎる
⚫「火事場の馬鹿力」を引き出す3つのポイント
①1つの考えに固執しない。ほかの選択肢も常に考える
②フットワークを軽くする。いつでもスピーディーに変化に対応できるようにしておく
③ふだんから「自分が絶対勝つ(生き残る)」と強く意識する。
・人間関係の絆やつながりを広げていけば、自分のビジネスも広がっていく
・印僑の大富豪の、「Road to the New World」という言葉は「行動を起こして誰かと繋がれば、必ず新しい世界の扉が開ける」。
ここで言う「新しい世界」とは、単純に海外に飛び出すことでも、ビジネスを始めることでもありません。
新たな人間関係を築くこともそうでしょうし、新たな恋をすることもあるでしょう。新しい趣味や習い事にチャレンジするのもそうです。
「新しい世界」はどこにでも広がっていて、それは誰かとつながることで広げていくことができるのです。
そして、新しい世界に出ていくと、人は必ず成長と変化を得ることができ、そこから自分の新しい可能性が引き出されていくことになるわけです。これこそまさにジュガールです。
さらに、その可能性が実を結んで、自分を成長・変化させることのおもしろみがわかってくると、さらなる世界への扉を開けたくなってくるのです。
このように、ジュガールを使うと、常に新しい世界とのつながりを求めながら生きられるようになり、どんどん狭い世界を飛び出していくようになっていくのです。
・人とつながること、世界とつながることは本当におもしろいものです。広い世界に飛び出せば、とても自分の力だけではやっていけないのです。必ず誰かの助けが必要となってきます。そのためには、たった一度でも他人を蹴落としてはいけません。その先には明るい世界は決して待っていません。多くの人と手をつないで楽しい世界へと進みましょう。
・今の日本人にはジュガールの力が必要だと確信しています。
さまざまな壁を前に立ちすくんだまま身動きが取れなくなっている日本人に、新しい世界の扉を開いていただきたいのです。
壁の向こう側にある新しい世界では、何にも縛られることはありません。
今まで縛られていた手かせ足かせから解き放たれたあなたは、鳥のように自由に羽ばたくことができるのです。
多くの人々が生き生きと躍動し始めるのです。