「成功おじさん」の最優先ルール(チャーリー ジョーンズ)2002

第1のルールー仕事にふるい立て

 

・なんであれ、「仕事」というのは一種類しかない。すなわち、こまごましていて、単調で、手間がかかり、やっかいで、退屈なもの。これこそどんな職業についていようと、誰もが克服しなければならない課題なのだ。

 たしかに今自分がやっていない仕事にふるい立つのは簡単だろう。しかし、やらねばならないときや、自ら学び、成長し、計画を立て、最後までやり通さねばならないとき、仕事はそれほど楽しいものではなくなる。

 

・たった今やっている仕事にふるい立たなければならない。

 

・やりたくないことにふるい立たなければ、「本当にふるい立ちたいこと」は満足に得られない

 

・人生というのは、やりたいことをやるものではない。現実の人生とは、「やらねばならないこと」をやるもの。やりたいことをやっている人たちは、最後になって、それが本当にやりたいことではなかったことに気づく。一方、やりたくはないが、やらねばならないことをやろうとする人たちは、最後になって、やりたくないと思っていたのが、実はやりたいことだったと気づく。

 わたしは今までやりたくないことをやって大金を稼いできた。

 稼いだ額で仕事の価値が決まるわけではないが、その努力と成果は、かけがえのないものだった。人生とは主に、やりたいことをやるものではなく、やらねばならないこと、やる必要があることをやるものだ。

 

われわれは、肉体労働を、災いだとか、必要悪だとか、生活のための手段だとは思っていない。それは人間の高尚なる務めであり、生活の基礎であり、人間が生きるうえで最も品位のある、自由で、創造的なもののはずだ。人はそれを誇りにしなければならない。ーダビデ・ベン・グリオン

 

第2のルールー使わなければ失い、使えば増える

 

第3のルールー実践が完璧を生む

 

・今日不細工でも行動を起こさなければ、明日完璧に近づけるはずかない。

 

・完璧を追い求める人が生み出せるのは、せいぜい妄想程度のものだろう。けれど、実際に今から生み出そうと努めれば、日々の暮らしのなかで、完璧に少しずつ近づくことができる。

 

何ひとつ運に任せないものは、ほとんど失敗しないが、ほんの少ししか達成できないーシャルル・ボードレール

 

・じっとしていれば、つまずく心配はない。足を速めれば速めるほど、つまずく可能性は大きくなるが、どこかにたどり着く可能性も大きくなるーチャールズ・ケタリング

 

第四のルールーよりよい人生は与える能力から生まれる

 

第5のルールー身をもって体験する

 

・生命が誕生するとき、神は、万人にこころのキーリングを与える。そしてあるルールを授ける。「汝が新たな状況に身をさらすとき、そのキーリングに、新たな経験のための鍵をつけてやろう」

 

・人が、ほんとうに生産的になるための必須条件とは何か?自分は借りばかりで、しかもそれだけの価値がない、と知ることだ。

 

・広く人類に蔓延したうそっぱちのなかに、「成功とは、楽しむためのほうびである」というものがある。自分の成功をほうびとして消費し、本当の幸せをつかんだという人にはお目にかかったことがない。

 

・年齢とともに成長せず、ただ老いていくのは残念なことだ。ただ老いていく人たちは「身をもって体験する」ルールを実践していない。成長せず、あてもなくさまよう。しかし「年齢とともに成長」すれば、より奥の深い、豊かで充実した人生を送れる。

 

・経験に関するこのルールを学ぶには、試練に身をさらす以外に道はない。

 このルールに至る近道は絶対にない。混雑した大通りを歩まねばならないが、これは、行きたいところへと続く道なのだ。

 

第6のルールー柔軟な計画をたてる

 

すべてを失ったあと、そこから知恵を得た者は、いわば損失から生まれた勝者であるーこの事実が、不運と苦難にまみれたわたしたちの慰めとなるだろうーロジャー・レストレーンジ卿

 

第7のルールーやる気になり、その気にさせる

 

逆境に置かれたときでも、理想を見据え、そこに到達しようと務めさえすれば、さほど長く耐えることにはならない。心が動いていれば、まちがいなく行動も起こせるものだージェームズ・アレン

 

・やる気を出すように努めれば、克服できない障害などないということだ。人生におけるどんな出来事も、人をもっと深くやる気にさせてくれる。

 

気骨、度胸、固い信念、決断力。これらをじゅうぶんに発揮しなければ、トップまでの道を切り開くことも、トップにとどまることもできない。何がしかの地位にある者なら、まず、のし上がろうと心に決め、自分の決断を実現するだけの粘り強さを持っている。決断無くして価値ある地点にたどりつくことはできない。ーB・C・フォーブス

 

 

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・…同じように、企業が「選択求職者」(会社や仕事が自分に何を提供してくれるのかしか考えない人)を雇っても、たいしたものは得られない。大勢の人たちが、仕事を通じて自分をあるべき姿に変えていく喜びに、ちっとも気づいていない。

 

・仕事はうまくこなせないが、ほかのことはうまくやっている。そんな人には、お目にかかったためしがない。

 

・会社がどんな待遇をしてくれるかも大事だが、人と人の関係ほど大事なわけではない。給料も大事だが、チャンスを与えられ、成長することのほうがはるかに大事なのだ。

 

H・G・ウェルズは、人生で本当に成功したかどうかの判別法について次のように言う、「富、知名度、住居、権力ーこういうものは、どれも成功の尺度にならない。やれたはずのこと、なれたはずの自分と、実際にやったこと、実際の自分の姿との比率だけが、成功の尺度と言えるのだ

 

いちばん重要なのは、今いる場所ではなく、これから進む方向だーオリヴァー・ホームズ

 

・偉大な挑戦においては、失敗ですら、栄えあるものになるーロンギノス