一冊の手帳で夢は必ずかなう なりたい自分になるシンプルな方法 (熊谷正寿)2004

・夢をかなえることは、容易ではありません。計画性と、常日頃からの努力が欠かせないはずです。ですから、「ふと思い出した時」や「机に座って、色紙が目に入った時」にだけその夢を追いかけようと思っても、それをかなえることなできません。

 だから、手帳に夢を書き込むのです。そしてそれを、トイレに行く時も、お風呂に入る時も、片時も離さず持ち歩き、繰り返し読み返すのです。そうすれば、毎日・毎時間・毎分・毎秒、常に夢を見失わずに、そこへ向かって前進できます。

 

・手帳は、夢実現の精度を高めるツールです。そして手帳は、接触頻度に応じて力を発揮します。手帳とともに大切な夢を、いつも肌身離さず持ち歩くことをすすめます

 

・アナログはパラパラと「読み返す」ことができる。PCにはできない

 

・バインダー式、バイブルサイズ、ファイロファックス社製システム手帳

 

・今のやり方でいくと目標を達成出来ない場合(今の給料で何年後までに500万円貯める、など)、目標額を小さくしたり、目標額を小さくする選択肢もあるが、その目標を達成するための「新しい目標」を作るという選択肢もある。

 給料だけで資金がたまらないのなら、株式投資によって資産を増やそうとする。

 「運用利回り年率5%の投資家になる」という新しい目標が生まれる。

 

・未来年表の大まかな作成工程

 ①夢や目標を列挙し、ゴールで地点(達成日時)に配置する

 ②現状と夢との距離を見定める

 ③進まなければならない距離を、達成日時までの年月で振り分ける

 

 この工程で特に注意したいのは②です。というのも、人は自分自身のことを過大評価しがちだからです。自分のレベルを高く見積もると、そんなに頑張らなくても大丈夫なように思えて、それだけ計画に甘さが出ます。

 必要以上に過小評価する必要はありませんが、あるがままの現状を素直に受け入れることが大切です。そのほうがこなすべき課題がでてきてやりがいがあるというものです。

 

・たぶん、自分の現状を客観的に眺めると、夢とはあまりにもかけ離れた未熟な自分が随所に浮き彫りにされると思いますが、ここから逃げてはいけません。夢と現実との乖離を埋める行動計画そのものが成り立たなくなるので、辛抱して"目を背けたくなるような情けない"自分自身を見つめることが大切です。

 ここで現実を正しく見つめられなければ、その延長線上にある未来の姿を正確に見据えてそこに邁進することなど、できなくなってしまいます。

 

・実現する夢や未来には、次の条件を備えている必要がある

 ①紙に書く

 ②強く信じる

 ③モチベーションを維持し続ける

 ④コツコツ努力を重ねる

 

・夢手帳に自分の夢に関わる情報をスクラップ

 

・居心地のいい場所が人の成長を止める

 

・結果や成果が同じなら、よりストレスが無い方を選ぶのは当然である。しかし、「効率重視」と「精神的な怠慢」はまったくの別物である。人は、居心地のいい環境では成長をすることができないからです。

 

全ての目標(行動目標)を数値化する

 ・積極的に異業種交流会に参加し、人脈を広げる

 →月に一度その種の会に参加し、50枚の名刺を配る。後日、選び抜いた10名に連絡を取って、そのうち5名と懇意になる

 

・新しく取り組む仕事の知識を高める

 →初ミーティングを控えた1週間に関連書籍を3冊読む。そのために隙間時間を見つけて、毎日1時間を確保する。その道のプロを2人見つけてそれぞれと30分のミーティングをする

 

・気難しい上司とのコミュニケーションを深める

 →1日に1度上司を笑わせる。上司がご機嫌になるネタを今週中に3つ集める。週に一度ランチする

 

・仕事の効率を高める

 →時給2500円を目指す

 

・精度の高いマーケティング調査をする

 →1日に10人、1ヶ月に200人のインタビューを行う

 

・企画書を書く

 →A4用紙2枚にまとめる

 

・広報活動を強化する

 →15媒体にアプローチし、8のメディアで記事掲載を果たす

 

・部下のモチベーションを高める

 →インセンティブを3つ考え出す。1つにつき上限は10万円

 

・"しゃべり"を上達させる

 →発言する前に結論を300字にまとめるトレーニングを行う

 

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・良いときも悪い時も「ポイントは何だ?」を口癖にし、冷静を保つ

 

・人は、大きく分けて2つのタイプに分類できます。自分の身の回りに起こっている事実を「運命」と考えるタイプと、それを「自分の選択・責任」と考えるタイプです。後者の考え方を選んで、前向きに取り組まなければならない。

 

・あなたに解決できない問題は、あなたに起らない。人生では「自らが解決できる問題しか起こらない

 そもそも、私たちに起こる問題は、すべて「ちょっと努力が必要な」問題ばかりです。そのちょっとの努力をするかしないかの違いが、人の能力の大きな差として出てくるのです。

 

・生涯、勉強!「がむしゃらに学ぼう、本をたくさん読もう」

 

・一息置いてから、最短距離を一気にはしる。私の思考の特徴のひとつに、「何事に対しても、すぐアクションに移すのではなく、まずそれを達成する一番いい方法を考えてから、そのあとで素早くアクションに移す」というものがあります。これは「より早くゴールに突き進む」ためではなく「より早くゴールに到達する」ための考え方と言えるでしょう。例えば、本をたくさん読むという目標を立てたら、速読の本を読み速読術をマスターしてから読み始めた方が結果的に沢山読める

 

・感謝は努力してするもの。放っておいたら、人間は否定的な感情に浸ってしまう

 

M&Aも時間をお金で買う行為だと言える

 

・思考の集中を中断する要素をシャットアウトする

  1.  仕事の時間効率を下げる最大の原因は、思考の集中を妨げられることにある
  2. 集中思考というのは、100メートルを全力疾走するのに似ている。「ヨーイドン!」の合図とともに、一気にゴールまで駆け抜ける。しかし、もし10メートルごとに障害物があったらどうでしょうか?
  3. この理論が仕事にも当てはまる。集中すれば1時間出終わる仕事が邪魔が入ることで2~3時間もかかってしまうことも珍しくない
  4. 「集中力勝負」の仕事に入る時は、あらかじめ、細かい仕事を片付けておく。
  5. 電話がならない、早朝タイムを使う、空いている会議室を使う、自習室を使うなど、発想を切り替えればいろいろ手段はある
  6. また、複数のところに電話をかけるなどの細かい仕事も一気に6件など終わらすことで、"まばら時間"でやるよりも効率的である

 

・目標管理の見通し管理は、毎日行う。1ヶ月ごとではおそい。

 

・一番になれないことは、最初からやらない

  1. 戦わずして勝つこと
  2. 勝ちグセを付けること…これは、失敗と成功の関係と同じです。失敗したからとあきらめると、失敗が文字通り失敗に終わります。しかし、失敗を糧に頑張り続けると、その失敗が成功に結びつきます。勝つまでやるから「勝ち」になるのです。

 GMOグループではみんな、「勝ち」を信じて仕事に取り組んでいます。

 

GMOグループにおいては「目標は達成できなかったが、努力は評価する」という発想はありません。数字を作れない原因は、努力が足りないか、努力の方向性を間違っているかのどちらかです。自分は頑張ったつもりでも、プロセスは評価以前の問題としています

 

・…そして、ベンチャー企業が上場するのであれば、単なる「成長」ではなく「急成長」を目指さなければウソだと考えます