成功をめざす人に知っておいてほしいこと (リック・ピティーノ )2010

・長期に渡って努力を積み重ね、血と汗と涙を流しながら代償を進んで払う人だけが、成功を手にする価値があるということです。

 

・どんなことを成し遂げる上でも努力は不可欠な要素です。それがなければ、ほかの全てのことは意味がありません。夢や目標を持って何かに取り組むことはすばらしいことです。

 

・ひたむきな努力なしに成功するというのは偽物です。

 

・どんなことでも、それが有意義なことであるなら、ひたむきに努力しなければ決して達成することはできません。

 

それは他の人にはわかりません。しかし、それでいいのです。重要なのは、自分がひたむきに努力していると確信することです。最終的にはそれが強みになります。

 なぜでしょうか?自分が成功に値すると信じることができるからです。

 

・人の何倍も努力することです。小さなことであれ、大きなことであれ、一生懸命になることです。これで十分だと思ってもさらにもっと努力することです。何をするにしても常に全力を尽くすことです。

 

私達はみな得手不得手があります。世の中は様々な才能と技術を持った人たちから成り立っていますから、自分が得意なことで才能を発揮するのが一番いいのです。不得手なことで業績をあげようとすると、うまくいかずに自尊心がズタズタになるおそれすらあります。その結果、「自分はダメな人間だ」と思い込みやすいのです。

 

・自尊心には落とし穴があります。私たちは自尊心に値しなければならないのです。計画を立て、規律に従い、勝つ準備が出来て初めて自分を高く評価することができます。言い換えれば、「自分は成功に値する」と確信できて初めて、自尊心を高めることが出来るのです。

 成功に値しない人の自尊心を高めようとしても逆効果です。これは多くの親と教師がおかしがちな間違いです。彼らは自尊心が大切だと聞かされて子どもの自尊心を高めようと躍起になります。

 しかし、目標を持たずにテレビばかり見て規律に従わない子どもに「素晴らしい子だ」などと言うことは有害です。たとえ親が善意でそうしても、その子どもは幻想を持つだけですから、現実の壁にぶち当たって必ず失敗することになります。努力しなくても成功するという幻想を与えることは、決して子どものためになりません。

 

・このことは大人にもあてはまります。自分は成功すると信じても、そのための努力をしていないなら、夢は永久に実現しません。ちょうど、テレビばかり見て勉強しない子どもが「いつか医者になる」と信じても、夢は実現しないのと同じです。

 

第一章まとめ

 

・自尊心は成功に不可欠です。あなたは自分に自信を持ち、業績をあげることができると確信しなければなりません。

 

・自尊心は成功に直結していることを認識する。規律に従い、しっかり努力すれば、自然と気分が良くなる

 

・人生は短距離走ではなくマラソンであると認識する。うまくいかず、途中で疑念が生じることは誰にでもある

 

・自尊心は努力から生まれることを肝に銘じる

 

第二章

 

・夢は最終地点です。目標はそこにいたる方法です。目標はビジョンを現実にするために必要な一つ一つのステップです。

 

・夢は、めざすべき理想であり、実現したい新生活です。目標は、達成すべきことを明確に示す日々の青写真です。

 

・長期的な成功は毎日達成する小さな目標の集大成です。それは日々の課題を設定してくれます。優先順位を決定してくれます

 

・あなたがしなければならないことは、夢を細分化して課題をリストアップすることです。その課題を克服していくことがめざすべき目標です。

 

・要するに具体的な目標に落とし込むということです。目標は単なる願い事ではなく、明確な行動計画です。

 

・もし大切なことを先延ばしにする傾向があるなら、その日にすべきことを三つ書きましょう。先延ばしにしたいことをやり遂げるよう自分を律することによって、自分が弱みを克服するために努力したしていることを実感できます。

 

・先延ばしにしがちな三つのことを毎日やり遂げるという目標を達成出来たら、その数を少しずつ増やしていくのです。この方法なら、やがて自分の弱みを全て克服することができます。

 

・15 短期的な目標を次々と達成する

 

 夢を追い求めるための目標設定の仕方を紹介しましょう。

 まず、どんな夢であれ、それを実現するのに必要なことを段階的に書き出します。なるべく多くの要素に細分化しましょう。そしてそれを一つずつクリアしていけば、時間はかかるかもしれませんが、やがて夢を実現することができます。長期的な野心を実現する秘訣は、多くの短期的な目標を達成することなのです。

 辛抱強く努力を積み重ね、成功するための新しい行動様式を確立する必要があります。

 適切な計画を立てて規律に従っているのですから、失敗は改善のためのプロセスであり、最終的に必ず成功につながるという信念を持たなければなりません。

設定している目標が高すぎて実現できないこともありますが、その場合は途中で少し修正しなければなりません。しかし、たとえ目標を達成できなくても、大きな満足につながるものです。

 なぜでしょうか?

 ひたむきに努力するからです。自分を磨くために努力することが、自分のレベルアップにつながります。レベルアップするたびに自分を褒めましょう。どんなに小さな業績でも誇りに思えばいいのです。

 すでに明らかなように、努力こそが成功に不可欠な要素です。短期的目標に向かって努力することは、自分を強くするための訓練なのです。

 小さな成功は大きな成功につながります。短期的目標を達成すると、もっと大きなことを達成したくなります。その向上心が長期的目標につながるのです。短期的目標を次々と達成することによって、出発点よりもはるかに前進していることに気づくはずです。

 

第二章まとめ

・目標は夢をかなえるための手段にすぎません。簡単に達成できる短期的な目標から始めて向上の習慣を身につけ、成功するにつれて厳しい目標を設定すると効果的です。

 

・自分の弱みを認め、それを克服するための短期目標を設定する。あなたは自分が思っている以上のことをする力を持っています。ちっぽけな成功で満足していてはいけません。小さな成功をより大きな成功に繋げることが重要です。そのカギは、潜在能力をぞんぶんに発揮できるような厳しい目標を設定することです。

 

・進んで代償を払う。努力はいつも楽しいとは限りませんが、より成功するために払わなければならない代償です。夢を見すえて「努力が報われる日が必ず来る」と自分に言い聞かせましょう

 

・夢がかなって報酬を得ている姿を思い描く。自分のしていることに疑問を感じるときは、努力が実を結んで恩恵を受けている姿を想像しましょう

 

・一日の始めにその日の目標を書き出す

 

・ひなむきな努力は大切だが、それだけでは不十分で、正しい努力、完璧な練習に徹しなければならない。そのためには、自分のテーマを決めてロールモデルを選ぶ。著名人である必要はない。目指している資質について尊敬出来る身近な人がいい場合もある。

 

・あるプロフットボール史上最高のワイドレシーバーはこう言う「多くの連中は『最高の選手になりたい』と言うが、そのための努力をしたがらない。私は必要な犠牲を払って努力するようにしている。」

 

・、、、このように、あなたは見習うべきロールモデルを絶えず探し求め、自分のやり方を常に改良しなければなりません

 

成功に近道はないことを肝に銘じる

 

・手本となる行動パターンを探すときに注意しなければならないのは、安易な方法を求めてはいけないということです。仕事の成功であれ、肉体改造であれ、人々は近道を選ぼうとする傾向があります

 

・この本の冒頭で説明したように、成功するためには、成功に値する人になるだけの努力が必要になります

 

・最新技術を活用して業務の効率化を図ることは必要かもしれませんが、努力を惜しんではいけません

 

・子ども時代のチャレンジ精神を取り戻す

 

・個人的な目標を達成しようとする時、特にプレッシャーなどがかからない場合、自分で自分にプレッシャーをかける。ライバルが駆り立ててくれない。自分と競争するしかない

 

・自分の計画に従って目標を達成するか、途中で、落伍してしまうかを決定するのはなんでしょうか。それは「粘り強さ」です。とくに秘訣があるわけではありません。複雑な方法があるわけでもありません。

 

・あなたを偉大にするのは粘り強さです。あなたの夢を実現するのも粘り強さです。

 

・逆境を乗り越えるために苦闘することは、最も厳しい試練のように思えるかもしれません。しかし、あなたにとって最大のハードルは成功した後で生き残ることなのです。

 

・あなたは「成功すれば最終地点ではないか」と反論するかもしれません。しかし、どんな努力家でも「これで成功したから旅は終わりだ」と思った途端、怠け癖がついてしまう恐れがあるということです。あなたは旅が終わることは無いということを肝に銘じなければなりません。

 

・成功には危険が伴います。成功は地雷のようなもので、どこに破滅の罠が隠れているかわかりません。成功には長期保証が付いているわけではなく、油断していると、せっかく手にした成功が一夜にして失敗につながる恐れがあるのです。

 それはいつどのようにして起こるのでしょうか?

 成功の美酒に酔いしれて、自分が成功を手にするまでにしてきた努力を忘れた時に起こります。

 

仕事であれ私生活であれ、多くの人はひたむきに努力して業績をあげたとたん、坂道を転げ落ちるように衰退する傾向があります。なぜでしょうか?目的を達成したことで満足感に浸り、さらなる努力を怠ってしまうからです

 

・自尊心とは努力して得るものなのです

 

・一定の成功を収めた後でも、卓越性を追求し続けなければなりません

 

・ハングリー精神を維持する。「壊れていなくても修理しろ」